ずっと気になっていて、そして前日果たそうとして果たせなかった「暗峠を大阪側から上る」ということに、とうとう挑戦しました。
土曜日の出勤の代休で、月曜日にもかかわらず勤務は休みだったからです。
時折、小雨がぱらつくという天候の下、暗峠の路面は濡れていました。
軽自動車などは、場所によってはローギアでも上がれずに、バックして勢いをつけてから上っていかなければならない傾斜の場所もありました。
また、あまりに傾斜が急なので、車によってはまともに前進できないので、狭い道路をジグザグに蛇行しながら上がっていくという場面も目撃しました。
私自身にとっても、これまで経験したことのない苦しい上りになりました。
自転車を押さずに、かろうじてペタルを漕いで峠まで上がりましたが、「暗峠の大阪側からの上り」は、もう挑戦したくないというのが、正直な感想です。(* ̄o ̄)r


2002年7月1日(月)




ながれ橋に到着。午前9時35分。少し遅い時間です。
昨日に続き、どんよりとした空です。天気予報では、午前中は「時おり小雨」とのこと。
大阪側からの暗峠越えに備えて、前籠の荷物は2リットルのペットボトルの水のみです。
雨具も着替えも持たないで、峠越えを目指します。「少しでも軽く」ということで、家を出ましたので。



ながれ橋から自転車道路を走り、国道1号線との交点で国道1号線に入りました。
八幡市の「非核都市宣言」です。読むたびに うなずきます。「その通りだ」と。



八幡市から国道1号線を南下すること約10km。
枚方公園の手前で、左折します。



何度か道を間違えながらも、12時前にはここ「暗峠・大阪側からの上り口」に着きました。
さあ、いよいよ上りです!
写真では道の傾斜は分かりにくいですが、右側の石垣の角度が全てを物語っています。
でも、入り口の傾斜はたかが知れています。上にはもっともっとすごい傾斜が「これでもか」とばかりに迫ってきます。
いきなり上り始めたのですが、ギアが一番軽い位置に入っていなくて上り始めた途端に失敗。
一度戻ってギアを入れなおしてから、再度上りました。
サングラス姿で坂をウロウロとしていたのが不審だったのか、下校途中で歩いている女子中学生の横を2往復すると、警戒の目を向けられてしまいました。(T_T)
だって、ギアを入れるのを失敗したんで仕方がないんだも〜ん。(-_-;)



下ったことは2回ありましたが、その時でもきつい坂だと分かっていました。
でも、実際に上ってみて、その傾斜には驚きました。
ところどころ、こういう少し傾斜が緩い所がありましたので、呼吸を整えます。
「心臓」の存在を意識するほど、心臓の鼓動が激しくなってきました。



すごい上りに、めまいがする気がします。
噴出した汗で、ハンドルが滑ります。でも、そんなことには構っていられません。
さあ、出発!



この傾斜!
前方の傾斜だけなら何てことないのですが、手前のきついきつい傾斜をやっと上がったと思ったら、次はこんな傾斜が待っています。「手加減なし」の厳しい上りの連続です。



時おり、車も通ります。
だって、ここは「308号線」という れっきとした国道なのですから。
この軽自動車は、路面が濡れているので上がりきれず、一旦バックして勢いをつけてから 何とか上っていきました。



初めて、かなり広い平坦な所に着きました。
向こうの平坦な所ところと比べて、路面の傾斜をご覧ください。
右側に下ると、更にグンと傾斜がきつくなっているのですが、残念ながら私のカメラではそれを写すことができませんでした。



右側の広い方は道路ではありません。左側が国道です。
やっと、3分の2ほど上がってきました。



やった!何とか上りきりました!
石畳を踏んだ後、トンネルを下って峠のお店に来ました。
さあ、ゆっくりとしよう。



メルヘンチックなお店です。
のんびりと音楽を聴きながら、屋外のテーブルで おいしい手作りケーキと紅茶を味わいました。



休憩後、トンネルを上がって記念撮影。
奈良側から初めて上った時には、トンネルの坂がおそろしく急に思えました。でも大阪側から上った後で、それほどきつい坂とは感じません。
恐るべし!大阪側からの上り。



峠の石畳。
既にここに3回も来てしまいました。
よく考えると、昨日も雨の中を上がって来ました。



峠のすぐ上には、有料道路が通っています。



アジサイの名所があるので寄ろうと思っていましたが、疲れたのでやめました。
下山します。
それにしても、極端に道幅が狭い国道です。



下っているときには、こういう強烈な傾斜が上る時に一番しんどいと思っていました。でも、実際にはそうでもありませんでした。
こういう強烈な上りは、気を引き締めて直登するので案外楽です。
ここより少し傾斜が緩い直線の長い上りが、一番こたえました。



峠越え完了!
登山口まで、無事に戻ってこれました。



下山後、無性に淀川が見たくなりました。
何度も道に迷いながら、やっと淀川の堤防上に出ました。
ほっとします。



枚方大橋の上から、淀川の上流を眺めます。
さあ、帰ろうッと。



食いしん坊の私が、下山後も昼食を食べる気になりませんでした。
空腹を感じませんでしたので、結局昼食は抜きました。
強烈な上りで、体が参っていたのだと思います。
恐るべし!「暗峠・大阪側からの上り」。



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