岸和田市まで、だんじリ祭りを見に行きました。
前日13日には、「ためし引き」で1名の犠牲者が出ています。
かなりハードな祭りです。
初めて見る「だんじり祭」。恐る恐る、出かけました。

岸和田市のホームページには、見る心得が書いてありました。

「だんじりは自動車などと比べて横転しやすい構造になっています。したがって、万一の場合に備えて、逃げ場を確保しておくよう心がけましょう。
 具体的には
 1・後に建物があるところ
 2・建物の中に逃げ込めるところ
 3.・電柱や看板に挟まれないところ」

オイオイ!(^^ゞ

2002年9月14日(土)





往路、枚方で面白いものを見かけました。
「大道芸フェスティバル」ですって。
でも、先を急ぎますので、チラリと眺めて通過です。



6日ぶりで、またまた大川に来ました。
船を見かけました。



大阪橋に着きました。
ここはもう、すっかり私の記憶回路にインプットされました。
「いつもの場所」です。



岸和田目指して、ひた走ります。
でも、godzillaは海が見たいので、どんどん海寄りにコースを変更します。
海を見るのはいいけれど、海沿いの道路が行き止まりになっていて、何度も何度も大きな道路の方へ戻らなければなりませんでした。



「浜寺駅」。初めて見る駅。
自転車に本格的に乗り出して、「初めて」という経験がとても多くなりました。



岸和田市に到着!
いきなり、だんじりを目にしました。すごい迫力かと思えば、それほどでもありませんでした。
ここには人がたくさんいるので安全だと判断し、ここで見物することにしました。
だんじりは、初めて実物を見ました。



スーパーの駐車場で一休みのだんじり。
のんびりムードです。



godzilla作「だんじり通過物語」

お!向こうに何か現れた。何が来たんだ。
やつはまさか・・・?!



先遣隊の様な人物が、近づいてきた。
まさか?!
しかしどうやら俺の予感は当たったようだ。「だんじり」。
恐怖が俺を襲う。
ピンクの上着の、とてもかわいい(オイオイ)お母さんの行動が、だんじりに対する見物人の心理を典型的に表している。
以下、「p」はピンクの服のお母さんの心理を、godzillaが代弁したものである。



本体らしき集団が見え始めた!
しかしまだ、スローな動きだ。歩いている。
俺は胸をなでおろした。
いや!よく見ると、一部は走っている。
p「なんだかやばそう!私は赤ちゃんを抱いているけど、大丈夫かしら??」



だんじり本体らしき構造物がはるか前方の90度のカーブを曲がりきってこちらに正面の姿を見せた後、ハッピ集団は隊列を整えているようだ。
まだまだ、安心はできない。
p「ちよっと甘く見すぎたわ。ぼうや、ベビーカーに乗ってね。お母さんが抱っこしていると危ないわ。だって、だんじりが やばそうだもん」



一瞬の平穏の後、状況は一変した。
集団が、急に走り始めたのだ。
意表をつく行動に、俺は身構えた。
すごいスピードの集団が俺たちを目指して走ってくる。
「こら〜!もっと走らんかい!」という指導者の怒号が聞こえると、集団は更に加速し、何と全員が全力疾走を始めたのだ!
p「ふ〜っ!危なかった。でも、まだ怖いわ。歩道側に寄ろうっと」



思わず後退して、体を歩道側に寄せた。
集団のメンバーとぶつからないことを祈りながら、殺気だった集団が目前を通り過ぎていくのを、俺は体を硬くして見守った。その時間はどれくらいだったろうか。
それほど長い時間ではなかったはずだが、俺には長い長い時間に感じられた。
p「すんごい!血湧き、肉踊る興奮だわ。でも、坊や、危なかったわね!抱っこしていなくてよかったわ」



だんじり本体が、目前を通過した!
何と!猛スピードで進むだんじりの上で激しく踊る人物がいる。
俺はそれを見て、心から感じた。
「ま、負けた」と。



ぼうぜんと だんじりを見送る俺の目は、さっそうと進んでいくだんじりをとらえて放さなかった。
「だんじり」は、俺の心を完全にとらえてしまった。
来年のこの時にも、きっと俺はここにいることだろう。
再来年も。
そして、ずっとずっとその先も。
godzilla作「だんじり通過物語」完。



以下、だんじりを詳しく紹介していきます。

だんじりの上部には、結構多くの人が乗っています。



「だんじり」本体が動くには、多くの人の協力が必要です。
今回の岸和田のだんじり見物でgodzillaが一番感激したのは、方向転換です。
指揮者(?)の指示で、だんじりが身震いするような動きを数回繰り返して、見事にピタリと正確な方向を向くのです。
ただしそれは、引き衆が十分な動きを取れる空間があってのことのようですが。



晴れ姿です。
でも、危険であることは否めません。



華やかなだんじりですが、多くの人一人ひとりの動きに支えられています。



私なら、立っていることもできない移動する高い場所での、命がけの踊り。



交差点では、だんじり優先です。



間近で撮影できる機会がありました。
以下、ご紹介します。



だんじり上部。



後部には、数名の人物が控えています。



下にも、多くの人が乗っています。



だんじり上部は、こんな構造です。



車輪の調子が悪いようで、木槌で修理中です。
「はよ せえや」とのい声が聞こえてきそう。



狭い空間に乗っているんですね。



修理完了!
出発〜!!!



そら、引け〜!



待ている間に貯まりに貯まったエネルギーを発散させるかのような激しい走りで、あっと言う間にだんじりが遠ざかります。



後を追いました。
こんな狭い道でも、だんじりは疾走します。



だんじりの後を、引き手の子どもの親らしき人をはじめ、多くのサポーターが追いかけます。
皆で、だんじりを支えているんだなあと感じました。



遅くなるので、そろそろ岸和田を後にします。
裏道を通っていると、こんな交差点に差しかかりました。
電柱らしき物に巻いてある紅白幕は、明らかにだんじりを祝いつつ だんじりの被害から構造異物を守るためのものでした。
交差点では、だんじりの木製車輪が無理に回転した時にできた木屑の車輪後が、鮮明に残っていました。



写真では狭さは分からないかもしれませんが、私の目には、あの だんじりが この交差点を曲がるのは不可能と思える狭さでした。



岸和田からの帰路、再度海が見たくて海岸沿いに道をとって走りました。
そしてしっかりと、何度も道を間違いました。(T_T)



赤信号ごとに「北」「東」と進路をとって走っていると、何と大阪城の近くに出ました!



大阪城の夕景。



数ヶ月前にも、同じ場所で同じ時間帯で ここを眺めたことがありましたっけ。



毛馬水門着。
日暮れ。



残照の自転車道を走ります。



ピカピカのモスラ号。
車のライトを浴びた時に視認されやすいように、反射材を多用しています。


180km近く走りました。
でも、帰宅したらまだ、午後8時30分過ぎでした。
来年もまた行きます。
岸和田に「だんじり」を見に。




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