午後1時頃から京都市内を目指しました。
目的地は「京都大仏・跡地」と「くぎ抜き地蔵」と新撰組結成の地・壬生。
それに北野天満宮へ梅見にも。
自宅には午後5時半頃には帰りついたので、とっても短い時間でいろんな所に行けたことになります。
京都って、本当にいい所がいっぱい!
本日の走行距離、約50km。(正確には50.63km)
2004年1月31日(土)
伏見から疎水に沿って北上していると、京阪深草駅の近くに、こんな古そうな石碑がありました。
「京都大仏跡」が残っている方広寺に着きました。
写真では分かりませんが極めて大きな鐘で、高さが4.2mもあります。
鐘楼へは入れませんが方広寺を200円出して拝観すると、見学させてもらえます。
鐘の内部には白くかすんだ部分があってそれが人の形に見えるそうですが、それは淀君の亡霊が浮かび上がっているのだと言われて「大仏七不思議」の1つになっています。
大仏殿の柱の金輪。
柱の大きさが分かります。
豊臣秀頼再興の2代目大仏の10分の1の大仏様。
10分の1の大仏様の蓮華座。(内側のポツポツのところ)
実物の蓮華座。
触ることもできます。
触ると冷たくって、とっても不思議な感覚でした。
大仏殿全景。
左甚五郎作の竜。
とってもリアルでした。
瓦は本物が残っていました。
「眉間籠り仏」。
1586年:豊臣秀吉の手で大仏完成。
1596年:近畿地方を襲った大地震で大仏は大破。
1602年:大仏炎上。
1612年:死去した秀吉の遺志を継いだ秀頼が銅製大仏を完成。
寛文2年:地震で大仏倒壊。
銅製大仏は、徳川氏により「寛永通宝」に改鋳される。
寛文4年:木造大仏完成。
1798年:落雷で大仏焼失。
その後、天保時代に木造半身像が尾張・伊勢・美濃・越前の人々の寄進でされましたが、1973年に再び火災で焼失。
でもこの「眉間籠り仏」だけは、ずっと残って今日に至っています。
この駐車場に大仏が有った時もときもあるそうです。
前面82m・側面57m・高さ50mの大仏殿跡地。
今は公園になっています。
感慨深い感覚を抱きながら大仏殿跡を後にして、北野天満宮へ。
梅がとってもきれいでした。
紅梅も、まだ少し早いものの咲いていました。
北野天満宮からさほど遠くない所にある「くぎ抜き地蔵」に来ました。
本尊の石造地蔵菩薩像は種々の苦しみを抜き取ってくれるため、「苦抜地蔵」と呼ばれて厚い信仰を集めています。
認印の陳列ケースのようなものがありました。
何かと思って見てみると、苦しみが除かれた人の御礼の仏様が納められていました。
結構多くの人が、竹の札のようなものを持って境内を周りながら真剣に手を合わせていました。
病気などの苦しみから救ってもらえたお礼に奉納された絵馬。
数え切れないほどの数の絵馬がありました。
それでけ多くの人が、救われたということでしょうね。
何だか、とっても感動しました。
あらゆるところに、くぎ抜きがあります。
境内の井戸。
中を覗いて驚きました。
深い深い井戸で底が見えません。
その井戸がふたもなく、こうして使えるようになっていました。
今でもこんな井戸があるなんて・・・。
くぎ抜き地蔵を後にして、千本釈迦堂に来ました。
「おかめ塚」。
千本釈迦堂を建てる時のこと、大工の棟梁が誤って柱を短く切って、困り果てているとき、妻のおかめが「短い一本に合せ全部の柱を切れば」と助言をしました。その後、夫の失敗を人に知られてはと思い、本堂の完成を待たずに自殺してしまいました。人々は女心のいじらしさを憐れみ、おかめの供養塔を本堂の前に建てました。それがこの「おかめ塚」です。
そんな話を知って、何だか胸がキュンとなりました。
千本釈迦堂を後にして、新撰組結成の地「壬生」へ。
壬生寺着。
でも、この日本とは思えないような塔・・・・。
千体仏塔と言うそうです。
室町時代からの阿弥陀如来像や地蔵菩薩像など1000体が、円錐形に安置されています。
境内を周ります。
むこうは100円の有料ゾーンなので、無料ゾーンから見学。
橋の向こうには、藩士のお墓があります。
壬生の街並み。
新撰組遺跡。
新撰組の石碑。
新撰組屯所跡。
有料ゾーンなので、外から眺めます。
地下水が湧き出ていました。
新撰組の藩士も飲んでいた水を私も飲みました。
飲用に処理されて出てきています。
壬生を後にして、再び大仏跡地へ。
史跡に指定されている石垣を見ていなかったからです。
北端の石は、「泣き石」と呼ばれています。
あまりに重いのでこれを奉納した前田加賀守が閉口して泣いた。
あるいは、元の居場所の加賀へ帰りたいと石が毎夜泣いたからだとか・・・。
耳塚。
豊臣秀吉の朝鮮侵略とのかかわりで造られた塚だそうです。
帰路の観月橋で、少しの間だけ雲の間から顔を出した夕陽を見ることができました。
「京都に大仏が有った。」
全く知りませんでした。
京都の不思議に、またまた触れることができました。(^_^)v
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