今日は午前中に用事を済ませ、昼少し前から京都市内へ。
目的は、伏見の名水めぐりと、御土居跡探索。
それに京都の魔界。
伏見の名水はまだしも、御土居や今日行った魔界は極めて分かりにくい場所にありました。
全部は探しきれませんでしたが、まあ結構周れたなって思っています。
それにしても京都。
本当に奥が深いです!

本日の走行距離、約95km。(正確には93.56km)


2004年3月14日(日)




最初の、伏見の名水。
godzillaが以前に自力で発見した場所です。
スーパー前にあり、ドンドン水が流れています。
活気に溢れた名水という感じです。



「伏見トレビの水」と言う名の名水でした。(#^.^#)



2番目の名水である、「鳥せい」の白菊水。



「名水場」には水の解説があるので、とっても分かりやすいです。



3番目の名水を求めて、長建寺へ。



ゆっくりと解説を読むのも、楽しい時間です。



「閼伽水」です。
「おかすい」と読むんですね。
名前が摩訶不思議っす。



こんな水です。
私はこのお寺の前は何度も通りましたが、犬夜叉さんのサイトにめぐり合わなかったらおそらくこの水には出会えることはなかったはず。



4番目の名水「伏水」。



「カッパ黄桜」にあります。



今までほとんど読まなかった解説版。
今日は念入りに読みました。



5番目の名水を探して、大黒寺に。
ここへは2度ほど来たことがあります。
でも名水のことなど、全然知りませんでした。(^_^;)



あれ?水が出ていない。



水が出ていた!
でも水の流れてくる竹に苔のようなものが・・・。
でも飲みました。
お腹が痛くならないかなあ・・・。
え?!「お前なら大丈夫だ」ですって。
大当たり〜。
大丈夫でした。



境内を見渡すと、ドンドン出ている水がありました。
「せいてはことを仕損じる」。
その通りだなって感じました。(T_T)



またまた、解説版。
本当にありがたいです。
で、その名も「金運清水」!(^_^)v



6番目の名水、
御香宮着。



その名も、御香水。



ここ御香宮の御香水を飲んで、6種類の伏見の名水を味わいました。
で、その水の味。
全て違いました!



7番目の名水を求めて藤Iの森神社へ。
名水めぐりは、ここまでにします。



不二水。



北上して、京都駅が見えるところまで着ました。
いい天気〜。♪



梅小路公園着。
さっそくSLを観に行きました。



梅小路公園で昼食。
梅が満開の梅小路公園は今日は家族連れが多く、いつもの日曜日よりにぎわっていました。
でも都心のこんなに素敵な公園なのに、駐車場がないってことでにぎわっていてもこの通り。



梅小路公園を後にして、二条駅前から千本通りを少しだけ北上した東側の「朱雀門跡」着。
「朱雀」とは四神の一つで、南の方位を司る極色彩の羽を持つ鳥。
平安京は、東西に川が流れ北は山地。
しかし南側は「巨椋池(おぐらいけ)」という湿地帯があり軍勢の配置不可能。
ゆえに、内門のこの朱雀門と、外門の羅生門で都の守りは完璧なはず。
でも、二つの門も次第に荒廃・・・・・。



「御土居」(おどい)探索第一番目。
市五郎大明神。



市五郎大明神のなかに、この西ノ京御土居があります。



豊臣秀吉が外敵の侵入を防ぐために造った御土居。
秀吉の没後、ほとんどが破壊されました。
でもここの市五郎大明神や北野天満宮、それに盧山寺の御土居は残っています。
信仰の対象の場所にあったから、破壊を免れたのかもしれません。



市五郎大明神の中にある西ノ京御土居は、緑に溢れていました。



御土居の法面。
こんな土塁が京の町を25kmにも渡って、ぐるりと取り囲んでいたとは・・・・。



「御土居」(おどい)探索第二番目。
何とそこは、北野天満宮の境内でした!
でも、北野天満宮境内の御土居は有料ゾーンの中。
だから、有料ゾーンの御土居を外から少し見ただけで、写真は撮りませんでした。



北野天満宮の境内は、梅が盛りでした。



境内の美しい梅。
でもここ北野天満宮。
御土居があるばかりでなく、北野天満宮の西南にある東向観音寺の中には「蜘蛛塚」もあります。
「蜘蛛」とは、京都の先住民との説が有力。
過去には、この近辺で様々なことがあったようです。



美しい梅を愛でた後、長男の大学入試合格の報告とお礼をしました。



TOMさんに教えてもらって、初めて見た御土居。
その場所にやって来ました。
「御土居」(おどい)探索第三番目の場所になります。



「御土居」(おどい)探索第四番目の場所。
大宮土居町だと思われます。



今日は、本当に解説看板がありがたいです。



御土居の断面。
断面は台形で、台形の底辺は10mほどあります。
この上部には竹が植えられ、その竹を許可なく切ることは許されませんでした。
でもこの「御土居」。
TOMさんに教えていただきましたが、本当にまるで日本版・ミニ万里の長城のようです。



「御土居」(おどい)探索第五番目の場所。
鷹が峰旧土居町だと思われます。
御土居の北西角。
御土居は、ここから東に伸びることになります。



御土居北西のこの場所。
カラオケの大音響が聞こえてくる、とっても俗っぽい場所。
史跡なのに破壊されつくしている感じです。



御土居の北西角のここまで来ればこんな案内板があります。
でも、道路からここまで来る案内板は皆無



ずっと北上していましたが、今度は東進して大宮交通公園へ。
「御土居」(おどい)探索第六番目の場所です。



大宮交通公園内には、立派な御土居が保存されていました。



大徳寺内を通過。



盧山寺内の御土居探索を残すものの、ひとまず御土居探索を終えて、「魔界ツアー」モードへ。
玄武神社着。
ここ玄武神社は、平安京の頃は朱雀門のほぼ真北に位置していました。



玄武とは、亀と蛇が一体化した方位の神。



玄武神社を後にして、鴨川べりにあるという第六番目の御土居を探しに行きました。
でも、どこにあるか分かりませんでした。(T_T)



盧山寺境内にあるという、次の御土居を目指します。
盧山寺って、私の母校の大学がかつてあった場所の至近。
節分で有名だったような・・・。
盧山寺を目指す途中で、偶然にも上御霊神社前を通過。



応仁の乱との関わりを示す石碑がありました。



1200年の京都の歴史。
その重みを改めて実感します。



盧山寺は、すでに門が閉ざされていました。
御土居探しは終了。
魔界ツアーモードに再度入ります。
五条天神着。
ここ五条天神は、平安京造営に際し桓武天皇と空海とのやりとりがあった場所で、京都でも最も古い神社の一つです。



この神社は、牛和歌丸とも関係があるのです。
奥州へこもったはずの牛和歌丸こと義経。
ひそかに京へ舞い戻り、鬼一法眼の兵法書を盗ろうとします。
その鬼一法眼が、ここ五条天神をねじろにしていたのです。



五条天神より2つ東側の通りに、あるという「道祖神社」。
道祖神社は五条神社とかつては同じ境内にあったとか・・・・。
で、その道祖神社。
私の調査が間違い出なければ、この民家だそうです。



民家の内部のこの石が、史跡だとか・・・・?
調査を継続しなければなりません。



今日、一番怖いと思っていた「鐡輪(かなわ)の井戸」を探します。
いくら探しても分かりませんでした。
こんな場所に。(^_^;)



ここは日本の「ねの刻参り」発祥の地だそうです。
阿部清明の登場する能の「鐡輪」で有名。



能では、浮気性の夫に捨てられた女性が、夜な夜な深泥が池を越え、縁結の神がいるの貴船へ。
やがて宣託があり、鐡輪の足に蝋燭を灯してそれを頭に載せ、加えて体中に赤土を塗り怒りの心を持てば願いはかなう・・・。
その後・・・・。
興味があれば、お調べください。
宇治川と橋姫とも関係があるような展開になったという説が、実はあるのです。



この井戸にその女性が身を投げたという説もあります。
でもこの場所。
とっても怖そうですが、4枚上の写真にあるようにここは境内と人家が同じ敷地です。
人家と同じ敷地というより、人家が戸締りすればこの井戸跡は外部からは誰も入れなくなります。
古さと新しさが共存する京都。
本当に実感しました。



でもやっぱり怖かったりして。(^_^;)



京都駅で日没を迎えます。
京都。
本当に、知れば知るほど不思議が増えてきます。

京都1200年の歴史。
今日も、その歴史の一端に触れることができました。


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