今日は、愛宕ケーブル(愛宕鉄道鋼索線)の跡地ツアーの下見をしました。
本日の走行距離、約65km(正確には60.21km)+愛宕ケーブル跡と愛宕山下山ウオーク(距離約7km)。
2005年3月20日(日)
自宅を出てひた走り、東寺前通過。
梅小路公園着。
梅の木の向こうに京都タワーの姿が。
梅小路公園の梅。
とってもきれい!!
手巻き寿司と、焼きそばを作って持参しました。
もう12時を過ぎたので、ここ梅小路公園で昼食にします。
鳩におすそ分けすると、思いきりたくさんの鳩が寄ってきました。(@_@;)
京都市中央市場近くの「光徳公園」へ。
早咲きのサクラが、すでに咲いていました。
今年はじめてみるサクラの花です。(^^♪
ズーム!
光徳公園の早咲きサクラ。
いがかですか?
もう、春ですね。
嵐山着。
北進します。
嵐山高架道路下。
愛宕鉄道は、ここを通っていました。
愛宕高架道路は、愛宕鉄道跡に建設されました。
今写真を撮っているこの位置が、愛宕鉄道の線路だったのです。
清涼寺へ。
この付近には、愛宕鉄道の釈迦堂駅がありました。
この道も、愛宕鉄道跡です。
送り火の「鳥居」の火床付近通過。
この竹やぶを、愛宕鉄道の乗客もきっと眺めたことでしょうね。
鳥居本通過。
清滝トンネルへ入ります。
清滝トンネル内部。
単線の電車用トンネルのため、車にはとっても通りにくい構造です。
愛宕鉄道の清滝駅跡地着。
清滝駅跡地を観察すると、何と!
線路らしきものがありました!
ここにも!
ガードレール代わりに、鉄道のレールが使われています。
他の場所からわざわざここまで、鉄道のレールを他から運んでくるはずがありません。
ほぼ間違いなくころは、愛宕鉄道のレール!!
モスラ号を駐輪。
この階段は、今日初めて上がります。
愛宕鉄道清滝駅で降りた人が、愛宕ケーブルの清滝川駅に向かうためにこの階段を上がったんでしょうね。
階段を上がれば、もうそこは愛宕ケーブル・清滝川駅跡地。
いざ!
ケーブル跡へ。
苔むしたコンクリート製の構造物が。
ケーブル線路補修用の階段。
段差が小さくて、とっても歩きやすい!
ドンドン標高を上げます。
廃線跡には、ボルトが随所に見られます。
最初のトンネルに入ります。
出口の明かりが見えていますが、懐中電灯は必要。
暗くて途中で足元が見えなくなります。
トンネルの側面には、フックがありました。
架線を架けるためのフックです。
トンネルを出ます。
ほどなく、2番目のトンネル着。
2番目のトンネルを出ます。
出てから、後を振り返ります。
トンネルの外にもフックが。
更に標高を上げます。
美しい北山連峰の風景が目の前に。
線路跡の大きなひび割れ。
コンクリートも時間が経てば風化して土に戻っていく・・・・。
少し、しんみりとします。
愛宕ケーブル跡は、いつまで残っているのでしょうか。
3番目のトンネルが見えてきました。
3番目のトンネルの内部。
すぐ向こうで、土砂崩れが。
風化が激しく危険なので、内部には入れません。
トンネルの外側から写真を撮りました。
トンネルが通れないので、巻き道を上がります。
少し上がって、3番目のトンネルの山頂側出口着。
3番目の山頂側トンネル出口部分から、再び線路跡へ。
でもこの部分の線路跡、どう見ても線路跡には見えませんがな。(~_~)
風化した線路跡。
所々、大きな構造物が。
4番目のトンネル着。
4番目のトンネル内部で、線路が複線化しています。
4番目のトンネルを出ました。
複線です。
下のトンネルと上のトンネルの入り口の形が違う。
下は単線で、上は複線であるがゆえ。
とっても不思議なトンネル。
ジャングルのような廃線跡。
更にドンドン上がっていきます。
大木の倒壊した横を進みます。
上にも大木が根こそぎ倒れていました。
厳しい気象の愛宕山ゆえのこと。
自然と、そして愛宕ケーブル跡とが一体化し始めています。
5番目のトンネル着。
内部が崩壊しているのが視認できます。
トンネルの風化を如実に示す亀裂。
5番目のトンネル付近では、雄大な北山を目にすることができます。
今からの強烈な登りに備えて、しばし深呼吸。
さて行きますか!
ここからは、強烈な巻き道の登りがしばらく続きます。
大杉林道との交差着。
林道に入らないで直進します。
カラーテープが、進むべき道の目印になります。
5番目のトンネルの山頂側着。
かなりの風化を目の辺りにします。
5番目のトンネル内部。
5番目のトンネルの山頂側には倒木があり、進入できないようになっています。
誰かが親切でしたことかなと思って視線を上げると・・・・・。
これも倒木でした。
高架部分着。
頑強な橋脚。
建設されてから70年以上の年月が経っているとは感じさせない頑強さ。
橋脚の下に入りました。
上部の劣化が信じられないほどきれいです。
6番目のトンネル着。
トンネル出口には、上から崩壊してきた土砂がたまっています。
6番目のトンネルを出ます。
これが最後のトンネルです。
崩落場所通過。
崩落箇所を無事に越えて後ろを振り返ります。
崩落箇所の向こうに、6番目のトンネルの姿が。
かなり劣化した高架部分を通過。
何やら金具が落ちていました。
小さな高架を通過。
ここには、さっきよりも大きい金具が。
山頂駅が見えてきました。
愛宕ケーブの終点、愛宕駅着。
地下1階地上2階の建物でした。
かなり風化して、当時の賑わいの面影はありません。
風化した外部。
この柱が完全に風化したら、屋根部分は崩落の運命をたどることになります。
窓枠が無い窓からは、2階へ上がる階段が見えます。
現役時代は、オレンジ色の素敵な建物だったことでしょうね。
愛宕駅を後にして、次は愛宕ホテル跡探索へ。
愛宕ホテル跡着。
ここは愛宕ホテルの愛宕駅側入り口です。
大きな穴が。
窓のようです。
ホテル内に入ります。
1階ロビーに残っているフロント跡と思われる場所。
トイレのような場所も残っていました。
こちらは風呂場だったのでしょうか。
タイル張りの空間がありました。
ホテル外壁は、石の化粧板が使われていました。
愛宕ホテルは、とっても立派な建物だったようです。
2階建ての建物だったはずですが、2階部分は残っていません。
愛宕参道側入り口。
探索すると、ここから1階のロビーにつながっていることが分かりました。
愛宕参道側入り口には、石造りの構造物が。
飛行塔跡。
愛宕ホテルの西側には、このような飛行塔の巨大な基礎コンクリートが残っています。
愛宕遊園の中に飛行塔がありました。
飛行塔の基礎部分には、大きなボルトが。
飛行塔より更に西に進むとこんなものがありました。
広大な基礎の囲まれた中に多くの柱跡が。
ヒュッテ跡のようです。
ヒュッテ跡のそばに、飯ごうすいさんができそうな場所が。
こんな所もありました。
飯ごうすいさん用のカマド跡でしょうか。
きっと当時は、多くの人の歓声が響いていたことでしょう。
でも今、耳をすましても聞こえてくるのは風の音のみ。
多くの観光客の歓声がこの場所に響き渡ることは、もう二度とありません。
愛宕駅方面へ戻ります。
途中で、小さな瓶を見つけました。
当時の化粧品の瓶のようです。
野生鹿のフン発見。
グリーンの瓶を発見。
アルコール飲料の瓶でしょうか。
こちらは今のビール瓶の色をしたもの。
「DAINIPPON」の刻印が見えます。
付近には多くの瓶や食器が散乱していました。
この辺りは、愛宕遊園の食品倉庫か食器置き場。
あるいは、食事ができる場所だったのかもしれません。
愛宕駅を経由して下山開始。
京都市内が一望できる7合目まで下りてきました。
小さな社前通過。
歩きやすい表参道。
「お助け水」着。
実はこの日、モスラ号のボトルホルダーにお茶を置いたままで登山してしまったのです。
飲料なしでの登山。
登山開始以来全然水分を摂っていませんでしたので、ここで喉を少し潤しました。
ケーブル線路跡が表参道から見える所まで下りてきました。
お留守番をしていたモスラ号と再会。
モスラ号で清滝トンネルを通ります。
さて次は、「京都花灯路」へ。
清滝を後にして、清水寺着。
清水寺はライトアップされていました。
幻想的な清水寺の三重塔。
素晴らしい「京都花灯路」。
ライトアップされている八坂の塔。
金色に輝いていました。
八坂の塔から東山通りへ向かいます。
雨が降ってきました。(>_<)
モスラ号、お疲れ様でした。
さて、家に向かおうか!
京都は本当に驚くほど色々な顔を持っているなって、この日も心から実感しました。
自転車に本格的に乗らなかったら、この京都の多彩な顔を知ることはなかったはず。
モスラ号ありがとう!
自転車、バンザイ!
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